良い司会者とそうでない司会者、その違いとは?

結婚式や式典、企業イベントなどで司会者を依頼したことがある方は、「この人に頼んで良かった」と思う経験をされたかもしれません。逆に、会の雰囲気を壊してしまう司会者に当たってしまったという話も耳にします。では、一体どこにその違いがあるのでしょうか?

良い司会者に共通する3つのポイント
1. 聞きやすい声と話し方
 相手に届く声であることは必須です。ただ大きな声を出すだけでなく、抑揚や間を意識し、参加者全員が安心して耳を傾けられる声が求められます。
2. 柔軟な対応力
 進行が押したり、トラブルが発生したりするのはイベントの常。良い司会者は予定通りに進めるだけでなく、状況を瞬時に判断して臨機応変に軌道修正できます。
3. 参加者への気配り
 話す内容はもちろん、視線や表情、ちょっとした一言で場の空気は和らぎます。「ゲストが心地よく過ごせているか」を常に意識できるのが良い司会者です。

そうでない司会者に見られる特徴
• 原稿をただ読むだけ
 声に感情がなく、機械的に進行するだけでは参加者の心は動きません。
• 自己中心的な進行
 自分の個性を出そうとしすぎて、主役であるはずの新郎新婦や企業のメッセージをかき消してしまうことがあります。
• 準備不足や時間管理の甘さ
 開始時間が遅れる、進行が滞るなど、全体の印象を大きく損ないます。

ほんの少しの差が大きな違いに

司会者は主役ではありません。しかし、場の印象を左右する「縁の下の力持ち」です。ほんの少しの気配りや声のトーンの違いが、参加者の満足度に直結します。良い司会者は自分を出すのではなく、場や主役を引き立てる存在であることを忘れません。

日本司会者協会が目指すもの

日本司会者協会(JMCA)は、良い司会者の基準を明確にし、安心して依頼できる仕組みを整えることを使命としています。私たちの養成講座では、声や話し方のトレーニングだけでなく、柔軟な対応力や心配りといった本質的なスキルを重視しています。

まとめ

良い司会者とそうでない司会者の違いは、単なる技術ではなく「相手のために場をつくる姿勢」にあります。その姿勢を持つ司会者が増えれば、日本中のイベントや式典はもっと心地よく、豊かなものになるはずです。

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